通商原則

自由無差別の通商原則とはガット協定の基本理念とされているもので、ガット加盟国は相互に関税その他課徴金及び輸出入手続きについて最恵国待遇を供写し、そして輸出入数量の規制を廃止することをうたっています。具体的には多数の加盟国間で2国問交渉をおこない、その結果としての恩恵を他国にも等しく適用する形をとります。しかしIMFも1つの限界が現われたと同じように、ガットのこの基本理念に反する傾向である、保護貿易主義的傾向とブロック化が強まりその軽重が間われています。
調和ある自由貿易は1972年板通商白書の結語の標題にある副連の自由と調和を末めてに示されています。ガットとIMF体制の基本理念である自由、無差別の原則こそが戦後経済の飛躍的な発展の基礎となりましたが、力の論理を振回せば他国がらの強い反発と抵抗をおこす結果となるために、各国の利害が複雑多岐にからみ合っている今日の国際経済社会においては自由、無差別の原則を確保していくために、世界経済との調和を重視した協調的姿勢を貫くことが不可欠であるとし、今後は特定国のリーダーシップによることはできないために、各国が国際協調の精神に則り、主体的に自由貿易維持のために努力することが必要なことを指します。

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