輸出ドライブ

国内で物価高や需要増が起こると、同種商品は多く国内に流され輸出する意欲が抑えられます。そのため国内では供給過剰となるために、その需要に圧力をかけて輸出に追いやる必要が起こります。こうした操作を輸出をドライブさせる、あるいは輸出ドライブをかけると言います。しかしその結果、それが無理な輸出となって、過当競争を起こし、海外市場での価格を低落させる恐れがあるために、輸出ドライブをかけるのも、それが輸出を伸ばす上に役立たせるためなら、過当競争にならない程度を考慮に入れて、売込み競争をさせる必要があります。そしてある特定の商品郡が、一国の輸出総額や世界の貿易総額のうちで、相対的にみて最も大きい比率を占めていることを、その商品に特化していると言い、この特化の度合いを示すものを比較特化係数と言い、具体的には、日本の輸出総額に占める特定商品群の比率を、それが世界の貿易総額に占める比率で割ったものが特化係数となります。これによると日本は、重化学品に特化していることが明らかなために、これらの輪出特化産業を発展させることが望ましいと思われています。

お金と貿易

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