CIF

ＣＩＦ条件とは運賃保険料込み案件をあらわす貿易用語のことで、この案件はシフ値段で取決められ、売り手は自己の費用と危険な約定品を船積みし、それに保険をつけ船積み書類を完整して、これを買い手に提供することにより、また買い手はその船積み以後の危険を負担し、船積み書類と引換えに代金を支払うことによって、その義務を履行することを内容とする貿易契約条件です。国際問に行われる物品売買の主流は、一般船舶の個品運送による普通貨物の対外売買となりますが、この条件によるものを商取引上、最も合理的とするのが、貿易界の常識です。
ＣＩＦ値段とは約定品を、外国行き本船に積込むまでの費用を含めた本値段に、その輸入地までの保険料と運賃を付け加えた条件の価格の事をいいます。一般には３つの頭文字をとって、シー・アイ・エフとよばれ、運賃保険料込値段、あるいは輪入港沖着値段と呼ばれます。前もって保険のついている物品を、シフ条件で売員するときには、保険料をはぶいたＣ＆Ｆ値段が採用されます。委託販売品をＣＩＦで見積もるときには仲介商人に払いもどすコンミッションをも、加算しなければならないために、その採算はＣＩＦ＆Ｃ値段となります。