水平貿易

貿易論では水平的分業と垂直的分業という用語はありますが、水平貿易という新語の意味は充分規定されていませんでした。水平貿易は先進国と途上国間での工業製品対一次産品貿易の垂直貿易と区別して、先進王業国間でそれぞれの資本量、技術水準などの生産要素や生活様式、風土、商品の嗜好に応じて生産された同一種類の工業製品を相互に輸出入しようとするものを言います。比較生産費の原理による相互補完的な貿易とは異なり、国際分業商品を相互に輸入しあう結果、競合や摩擦をかなりの商品分野にわたって避けることができ、さらに各国が得意の商品グループに特化する結果、適正規模による利益を大幅に高められるといわれますが、貿易の必然性や貿易利益の説明は充分ではありません。水平貿易の測定尺度としは、同一商品グループの二国問輸出量の差を両国の総輸出量で割った水平貿易度係数を用いて、係数が小さいぼど水平的であると判定します。

お金と貿易

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