国際収支

国際収支とは特定国における居住者と非居住者との間に行われた、一定期間の対外経済取引によるお金の受払勘定を、体系的にまとめたもので、日本の為替管理法下では、外国の会社の支店や子会社は日本の居住者とみなされるために、国内での取引は内外人間でも国際収支にはなりません。それに反して駐在の外交官や軍人は非居住者とみなされるために、その特需関係取引は国際収支を構成します。一国国際収支の結果は、その国における国際経済上の地位、為替相場の安定性、経済政策の間題点を知るなどの手がかりが得られます。
国際収支IMF方式では一定期間の国際収支を表示するにあたり、国際通貨基金が定めた方式によって、総合的、体系的にまとめられた発表形式であって、1966年度までの公式統計であった外国為替統計の計上対象が一面的な制約を改めて、経済取引を構成する2つの流れ、財貨およびサービスに関する実物の流れと、貸借関係をめぐる講求権および被請求権の変動についての資金の流れの双方を集計対象としています。このように実物と資金の流れを把握する必要から、企業会計における複式簿記の原理を適用して作成されている特徴があります。その基本的構成は、商品およびサービス、贈与、資本取引および貨幣用金の移動からなっています。複式簿記の計上方式であるために形式的には総合収支は均衡します。商品の輪出は実物の減少と対外資産の増加の2つに分解し、これらを貸方と借方の間で対応的に計上するてとで構成されます。

お金と貿易

        copyrght(c).お金と貿易.all rights reserved

お金と貿易