報復関税・相殺関税

報復関税とは、他国が自国の輸出品に対して不当に高率閲税をかけたとき、その報復手段として、自国もその国からの輸入品に同じような高率をかける制度です。相殺関税とは、輸出国で輸出奨励金を与えられた物品が輸入されるとき、その効果をなくするため、正現の関税以外にその奨励全と同額の付加税をかける制度です。これはどこの国でも開税法に定めている高率差別関税制度で、日本では前者は関税定率法第四条に、また後者は同法第五条にその規定があります。
緊急関税とは外国がら低価格品が過度に輸入されたために国内の同種産業が、重大な損害を受けるような緊急事態に対して防衛手段として採用される関税のことを言います。その対策として政府だけの権限により、ガット譲許税率、協定の低い税率の適用を撤回したり、または固定税率を引上げたりすることのできる制度です。適用の条件は緊急と認められた場合だけに限られるもので、アメリカ、カナダ、オーストラリアの諸国でも実施されています。

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